~50代から始める~ 再就職の仕方
第二の人生~仕事をする上で大切にしたいこと~
第二の人生というと定年退職後をイメージされる方が多いかもしれませんが、早期退職した働き盛りの方や、子育てを終えた女性などにとっても、その先に続くのは「第二の人生」だと言えます。
第二の人生の生き方は、人によってさまざまですので、旅行を楽しみたい、趣味に没頭したいなど選択肢は無限にありますが、最近では資格を取得して、新たな仕事に就く方が増えています。
ここでは、第二の人生を充実させるためにおすすめの資格や仕事についてご紹介します。
◆第二の人生はいつから始まる?
第二の人生が始まるタイミングというのは、人それぞれ違うとは思いますが、一般的には、退職後や子供の独立後などが考えられます。
男性の場合、それまで一日のほとんどを過ごしていた職場から離れるため、一気に環境が変わると言っても過言ではありません。女性の場合は、今まで徹していた夫のサポートや子どもの世話が必要なくなり、自分の時間が大幅に増えます。
このように、環境の変化する時期というのが、第二の人生の始まりだと言っても良いでしょう。
◆第二の人生での働き方の種類
第二の人生を、ただ遊んで過ごすという方は少数です。ほとんどの方は働きながら過ごしていますが、働き方を変えるという方は、多くいるようです。
例えば、今まではフルタイムの正社員で働いてきたものの、自分の趣味と両立するために、契約社員やパートとして働ける職場に転職する方もいますし、中には、趣味を仕事にする方もいます。また、個人事業主として今までのキャリアを活かす方や、60歳から一念発起して弁護士や会計士、政治家を目指す方もいるでしょう。ほかに、ボランティアとして、報酬を得ない活動に専念する方もいますが、年金受給だけでは生活が苦しくなってしまうため、パートと両立しながら行う方が多いようです。
また、正社員として新たな職場に就く方もいるようです。正社員の応募条件には、「35歳以下の方」といった記載が多く見られます。しかし、2013年4月に高年齢者雇用安定法により65歳まで定年が延長されたことで、知識、経験、人脈のあるシニア社員を優遇する企業も出てきています。そういった状況を活かし、今までのキャリアで得た人脈から、新たな職場を見つける方も多いようです。
◆第二の人生で仕事をするメリット
「第二の人生は、仕事はせずにのんびり過ごしたい」という方もいるかもしれません。しかし、それまで働き詰めだった方が定年退職した後、何もやらないことに苦痛を感じてしまうケースも珍しくありません。少しくらい体を動かしたり、時間に縛られたりしていたほうが、健康維持にも役立ちますし、老化も防ぐこともできるでしょう。また、今まで培ってきた能力を活かして社会貢献ができれば、第二の人生での生きがいとなる場合もあります。
さらに、収入が入るというのも無視できないメリットです。第二の人生を楽しむために、旅行や食べ歩きなどを計画している方も多いと思いますが、やはり先立つものがなければエンジョイすることもできませんよね。
◆介護に関する資格取得が増加傾向に
「第二の人生」のために取得する資格として最近人気なのが、介護に関する資格です。大手通信教育会社が行った60代の資格取得に関する意識調査によると、ホームヘルパー2級や訪問介護員など介護関連の資格を取得した人が最も多かったそうです。
また、会社員や主婦として忙しい日々を送っている女性が、第二の人生に備えて資格を取得しておくといったことも増えています。
主婦や60代以降の人は、今後、自分の身に発生するかもしれない介護生活に備えて資格を取得する方が多いようですが、実際に介護施設に就職する方もいるそうです。
介護業界は、今後ますますニーズが高まる業界として注目されていますので、取得しておいて損はない資格だと言えます。
◆リフレクソロジストも注目の仕事の1つ
介護に関連している仕事として、資格取得を目指す人が多いのが、リフレクソロジストです。
街中のサロンやホテルなどのほか、介護施設や病院など活躍の場が広がっている職業として、今注目されています。施設の専属として働くこともできますし、ホスピスボランティアとなり、自分の都合に合わせて活動することもできます。
リフレクソロジーは、基礎からしっかり学ばなければならないものですが、受講期間が選べるスクールや通信コースを用意しているスクールもありますので、チャレンジしやすい資格であるというのも、人気の理由の1つかもしれません。
また、施術によって免疫力の向上やリラックス効果が期待できますので、家族に施術してあげることで、健康をサポートしていくことが可能です。
◆大切にしたいのは「やりがい」
介護職やリフレクソロジストに共通しているのは、どちらも直接人とふれ合い、相手に喜んでもらえる仕事だということ。喜ぶ姿を直接目にしたり、感謝の言葉をかけてもらえるため、よりやりがいを感じることができるでしょう。やっぱり、人の喜ぶ顔が見られるというのは嬉しいですよね。
また第二の人生であれば、経済的に余裕がある方も多く、お金を稼ぐことを目的としていない場合もあります。給料は少なくてもいいから好きなことを仕事にしたい、社会から必要とされたいなど、働く目的を明確にすることでやりがいを感じられる仕事を見つけられるでしょう。
今回は、上記2つの職種にスポットを当てて紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。第二の人生をスタートする際には、あなたなりの「やりがい」を重視して仕事を選ぶことで、日々が充実し、長く続けられるはずです。