「嬉しい」という言葉とはほど遠いもののような、ホスピス緩和ケア病棟でのボランティア活動。
ところが最近、活動を通じてこんなことを感じます。
リフレクソロジ―ボランティア活動でホスピス緩和ケア病棟に伺うと、
私たちは、看護師さんから施術のリクエストをして下さった患者様のリストをいただきます。
そのリストの中には、間もなく終末を迎えられであろう患者様のお名前もあります。
また、前回施術をさせていただいた患者様のお名前がリストにあり、
病室に伺おうとすると、「すでにお亡くなりになった」と知らされることもあります。
それはとても悲しいことのようでもあるのですが、
不思議と“その方の最期まで寄り添える場所にいられたのだ”という嬉しさも感じられます。
そしてもうひとつ。
患者様の病室でリフレクソロジーをしている時に、看護師さんが処置のタイミングで入って来られることがあります。
すると、「リフレ中だったのね。また後で来るね」とおっしゃって下さることがしばしばあります。
お忙しいはずなのに、リフレクソロジーを中断させることなく、予定を変更しての「また来るね」。
それから、「足のマッサージ」ではなく「リフレ」と。
看護師さんの言葉のひとつひとつに、私たちのリフレクソロジ―のボランティア活動を理解し、
尊重してくださっていることを感じて、胸があたたかくなります。
今日お伺いしたのは、肺がんを患う60代の男性の患者さんでした。
ホスピスでは比較的若い年齢です。
お部屋に入ると整然と並べられた持ち物や雰囲気から、きっとお仕事では責任ある立場で働かれていたのだろうと感じました。
初めての方でしたので、リフレクソロジーの説明をしながらご挨拶をしました。
体調がかなり悪そうで、仰向けでは苦しく横向きのままでの施術でしたが、
「気持ちいい」とおっしゃってくださり、次第に呼吸が穏やかになり、表情に少しずつ力が戻っていくのがわかりました。
お声をかけると、「背中が痛い」と。
私は医療の専門家ではないことをお伝えした上で、
リフレクソロジーの対応部位から“足を通して背中にアプローチする方法”を提案しました。
それは少し刺激のある施術ではありましたが、
「ありがとう、リフレッシュできた。またお願いね」と笑顔で言ってくださり、
入室したときとはまるで別人のような明るい表情を見せてくださいました。
活動を終えた後、看護師さんからとても嬉しい言葉をいただきました。
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リフレを通して良いコミュニケーションをとっていただいているのですね。
リフレを受けた患者さんに「今日どうだった?」と声をかけると、
「気持ちよかった」とだけでなく、「気持ちも元気になる」という方もいます。
中には「すごく気持ちよかったから、来週のリフレの日まで”生きていたい”がんばって”生きる”」とおっしゃる方もいますよ。
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その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が熱くなりました。
リフレクソロジーは、ただ“癒す”だけではなく、“生きる力を支える”時間でもあるのだと。
この活動を共に支えてくれている日本リフレクソロジスト養成学院の卒業生のみなさんに、心から感謝しています。
それぞれが自分の時間を使い、患者さんの心と体に寄り添う姿に、私はいつも励まされています。
そして、そんな仲間がたくさんいるこの学院を誇りに思います。
命のそばにいるからこそ、触れる手のぬくもりが「生きている今」を感じさせてくれる。
その一瞬一瞬に、リフレクソロジーの真の意味があるように思います。
【REFLE】のリフレクソロジーは、温かな手で包み込むような優しい施術で、クライアントを深いリラクセーションへと導きます。
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