
「医療や介護の場とリフレクソロジーを繋げたい」
その思いを掲げ【REFLE】が開講以来行ってきた、
ホスピスや高齢者施設でのリフレクソロジーの施術ボランティア活動を通じ、
「医療の現場に私たちの技術を必要として下さる方がいる」
という手ごたえを感じていました。
しかし、もう一つなかなか踏み出せていないことがありました。
それは、英国で行われているように
「リフレクソロジーの効果を科学的に証明すること」でした。
そんな時のこと。
時々平日の夕方に、重い重い鞄をかかえた男性が
【REFLE】サロンに来店されるようになりました。
旅行鞄でもなく、キャスター付きのスーツケースでもなく、
重い黒い鞄だったと記憶しています。
「お荷物をお預かりします」
と言って気軽に手を出そうものなら、よろけるくらいの重みです。
非常にお疲れのご様子で口数は少ないのですが、
だまって目を閉じて横たわると、
じっくりとリフレクソロジーを味わうかのように受けてくださるのでした。
その足は驚くほど硬く、特に頭の反射区である親指はカチカチ。
「よほど緊張感のあるお仕事をされているのだろうな」
と想像しながら施術をさせていただいていました。
そんな出会いからしばらくしてその方が、
脳神経外科の開業医であること。
「こころ」はどこにあるのだろう、
という幼い頃の疑問が脳神経外科を志すきっかけであったということ。
患者様やご家族に寄り添う訪問医療もされていること。
外科手術のために地方の病院にも定期的に行っていること。
(リフレクソロジーはその帰りに受けてくださっていたそう!)
そんな「患者様のための医療」を追求している医師の一人
であった、ということが次第にわかりました。
そして次第に互いの思いが一致し、
認知症患者へのリフレクソロジーの効果についての共同研究を行うことになったのでした。
・症例数は医師の希望でなんと100名
・反射区を絞り込み両足で20分程度の施術内容をすべての患者様に同様に行う
*認知症の患者様に長い時間同じ姿勢で施術を受けていただくことは難しいと判断
・収集データの公平性を保つために施術者は1人(!)。
*これは英国のデータ構築法に則りました
最初は足を出すことに抵抗を見せた方も、
次第に体の力が抜けていき、片足の施術が終わる頃には
もう片足を自ら出してくださるようになったこともありました。
施術前は落ち着きがなく常に手を動かしていた方が、
施術後には穏やかな表情でじっと座って話が聞けるようになったり、
何を話しかけても無反応だった患者さんが「気持ちいいね」と言葉を発したりということも。
さらに、常に患者様のそばにいるご家族の方や医療従事者の方からも
「しっかり歩けるようになった」「明るく柔和になった」
「指示したことを理解し、行動に移せるようになった」
という報告をいただくこともありました。
そういった出来事の数々は、
リフレクソロジーが「心=脳」に働きかけているということを実感せずにはいられませんでした。
そして、何よりもこの研究では、
私達にもわかりやすく脳の様子が映し出される脳波測定器が使われたので、
患者様の施術の前と後の変化は一目瞭然でした。
【REFLE】の英国式リフレクソロジーの効果が科学的に目に見える形で証明されたのでした。
https://www.refle.co.jp/medical/
この研究から少し時間が経ちました。
コロナ禍以来、医療の現場に入ることのハードルがあがったことも足踏みの要因の一つとなってしまいました。
しかし一方ではSNSなどを通じ、
同じ思いを抱く医療者やセラピストの存在を知ることも増え、勇気をもらうこともしばしばです。
これからはますます高齢化が進み、
薬だけに頼らない予防的ケアの重要性はさらに高まっています。
【REFLE】が目指してきたのは「補完療法としてのリフレクソロジー」。
医療にとって代わるものではなく、
医療や介護を補う「補完的ケア」の一つとして人に寄り添い技術を提供することです。
リフレクソロジーを通じて心に触れあう補完療法と、
科学的根拠に基づく治療を行う医療者が互いに協力して患者様が病気と闘うサポートを行うことができたなら。
【REFLE】は、近い将来にその可能性が広がっていくことを期待し、
その担い手となるリフレクソロジストの育成に努めています。